収納不足に悩んでいる人は多いもの。だからと言って次々家具を買い足せば、効率が悪く、部屋にまとまりが無くなってしまいます。そんな時、たくさん入ってスッキリ片付くのが壁面収納です。

マンションの部屋の間取りに合わせて自由に設計でき、既成の家具が設置できないような狭い場所や高い場所にも収納を設置できます。

部屋のインテリアや雰囲気に合わせてカラーコーディネイトや素材も自由に選べるのがこのリフォームの特徴です。

マンション壁面収納はどこにできるの?

①リビングに壁面収納を造り付けで設置

リビングに壁面収納を設けると、スペースがより広く活用できます。テレビのリモコンや本など表に出ているとガラクタのように見えてしまう小物は、壁面の収納に収めてスッキリとさせます。

※メリット※

・オーダー家具より安価

・室内など他の場所と一緒にリフォームする場合、他の作業と合わせて進められるため工期や人件費が抑えられる

・デッドスペースを活用できる

・地震対策としても有効

 

※デメリット※

・システム収納よりは価格が高い

・細かな細工や、高い精度を求めるには向かない

・設置後は動かしにくい

・マンションの規約により設置できない箇所もある

 

②システム収納を取り入れる

引き出しや棚など、必要なパーツを組み合わせて一つの大きな家具をつくるシステム収納。マンション向けに開発されたものもあるほか、素材やカラー展開が豊富なのに加え最近ではサイズも微調整できるものが多いため、既製品でありながらかなり自由度の高い選択ができます。

※メリット※

・オーダー家具や造付家具に比べ価格が安い

・ライフスタイルの変化に合わせてパーツを増減したり組み替えたりしやすい

・仕上がりが想像しやすい

・ショールームで実際に見て使い勝手を試せることも

※デメリット※

造付家具やオーダー家具に比べると自由度は低い

・特注サイズになると別途で費用がかかることもある

 

リフォームのポイント、注意点

収納は、「システム収納の設置」か「造り付け家具」にするかで、費用も変わります。

壁面収納は一度設けると、すぐには撤去ができません。増設する棚の数や、作り付けをしたい収納の高さや幅などは、生活の中で十分利便性を満たしているか?十分にシミュレーションを行ってみてください。

マンションには工事の際にマンション管理組合に届け出や確認の必要な「共用部分」という場所が存在します。マンションの柱や壁の共用部分の工事が必要な際は、必ず管理組合に届け出を行いましょう。

リフォーム計画を立てる際にマンションの構造上、工事に支障をきたさないかどうか、事前に確認をしておきたいものです。

希望に合わせて、大きさや機能、デザインをオーダーメイドで作ることができる「造り付け家具」を選ぶ場合は、特別注文になるので、既製品よりは割高になることも。

 

予算オーバーしたら予算見直してコストダウン

壁面収納のリフォームは、ボリュームが大きいので、プランや使う材料、作り方によって費用の差が大きく出ます。

家具屋さんが作る「造り付け家具」、既製品の組み合わせの「システム家具」、大工さんが作る「木工造作家具」は、どんな家具を作るのかによって向き不向きがあり、それぞれ仕上がりと費用が異なりますので、業者にどの方法がオススメかを聞いてみましょう。

また見積もりを取ってみて、予算オーバーしてしまった場合は、下記のようなコストダウン方法があります。

  • 材料のグレードを落とす
  • 引き出しは割高なので付けない、もしくはアミカゴを利用する
  • 扉の開閉方法を比較的値段の安い観音扉にする
  • 扉を付けない、デザインを単純にする
  • ガラス入り扉をやめる
  • 背板を付けない
  • 大きさ(巾・高さ・奥行き)を小さくする
  • 製作方法を変える