2020年のコロナ禍により、自宅でのテレワークの機会が増えてきました。書斎など個室がある場合は問題ありませんが、LDKなど家族がいるスペースにワークスペースを設けなければならないケースも多いと思います。
しかし、家族に話しかけられたり、雑音が入ってきたりして集中できないという声も。どこにワークスペースを作るといいのか、独立性をどう保つのかを考えましょう。さらに、テレワークをしなくなったときの使い方も考え、可変性のある空間づくりを心がけることが大切です。

ワークスペースの作り方はどのようなパターンがあるのか

おおまかに分類すると3種類あり、それぞれの特徴を知っておけば、レイアウトを考えるときにイメージしやすくなります。

※個室

個室は比較的オーソドックスな書斎・ワークスペースのスタイルです。特に最近では、普段あまり使っていない部屋や納戸、クローゼットなどを書斎・ワークスペースにリフォームするケースが増えています。

 

※仕切られた空間

自宅の間取りなどによっては個室が難しいケースもあります。そのような場合でも、工夫次第で書斎・ワークスペースを作ることができます。

本棚を壁代わりにして間を仕切る

書斎の必須アイテムである本棚を壁代わりにして、リビングなどを仕切ります。このリフォーム方法は、蔵書が多い方に適しています。本棚が仕切りの役割になるため、空間を有効活用できます。

ただし、部屋の中央に本棚を設置することになると、地震などが発生したときに倒れやすくなるので対策が必要です。また、狭い部屋に奥行のある本棚を置いた場合、空間を余計に圧迫することに繋がります。

パーテーションなどで間を仕切る

シンプルに空間を仕切る方法なら、パーテーションを使うのがおすすめです。本棚と違って奥行がないので、狭い部屋でも邪魔になりません。

また、スリット格子をパーテーションとして使うのも適しています。スリット格子は高さがあっても圧迫感が少なく、リビングの雰囲気を損ないにくいです。また、間仕切り壁を作るよりも低コストで手軽な方法といえるでしょう。

※オープンスペースにつくる

リビングの一角などを活用して、オープンな書斎・ワークスペースとする方法もあります。リビングの一部にカウンターを設置すれば、開放的なワークスペースが作れます。

 

 

集中できる書斎を作るためのポイントや注意点

・コンセントの位置に気を付けて設置しましょう
・壁収納棚の設置を検討すれば、その分床が広く使えます
・カーペットや床材を変えたり、ラックで仕切ったりして『空間』をつくるとよい
・手元が暗くならないように、照明を置く場所に注意しましょう
・作業中に快適に過ごせるように、空気の流れを考えて設置しましょう
・背面が壁の場合は立つ・座る動作を考え、机から壁の奥行を最低1mは取っておきましょう
・急なオンライン会議でも慌てないように、画面に映る背景にも気を配るといいでしょう