壁や便器の汚れが目立ってきた、設備を新しくしたい、バリアフリーな設備をつけたい、など、トイレのリフォームをお考えの方は多いかと思います。とはいえ、毎日使う場所であり、費用も決して安くないのですから、失敗しないよう慎重に進めていきたいですよね。
今回は、トイレをリフォームする前に知っておきたい豆知識、費用の相場をまとめました。

便器のグレード選びは、リフォーム後に後悔しがち!

まず、トイレのリフォーム後に後悔する点としてよく挙げられるのが、便器のグレードです。たとえば今、人気なのは「タンクレス」の便器。タンクのあるタイプと比べると5万円ほど高価ですが、洗練されたデザインになるだけでなく、タンクのない分トイレが広々とした空間になったり、トイレ掃除が楽になるメリットも。
このように便器のグレードは、トイレの使い勝手を大きく左右します。ぜひ慎重に選ぶようにしましょう。

②トイレの壁に、無垢材は不向き!

水に弱い無垢材は、トイレの壁として適切ではありません。シミができてしまった、などの失敗が起こりがちです。クッションフロアシートなど、アンモニアや洗剤にも強い種類を選ぶと良いでしょう。

③窓の大きさ・位置には要注意!

こちらも、リフォーム時の要注意項目。窓が小さすぎると暗くなってしまいますし、逆に大きいと外の目が気になりがち。できるだけ高い位置に設置する、曇りガラスにするなどの対策がおすすめです。

④壁材・床材選びは慎重に

トイレのイメージは壁紙や床材の色だけでなく、素材を変えるだけでも雰囲気はがらりと変わります。
見た目だけでなく、壁材や床材の素材にもこだわることで、汚れにくく掃除のしやすいトイレにすることが可能です。

例えば掃除のしやすさを重視するなら、クッションフロアがおすすめです。
クッションフロアはトイレの床材として一般的ですが、耐水性に優れ汚れが付きにくいという特徴があります。
また傷の付きにくさやデザイン性を重視するなら、フロアタイルという選択もよいでしょう。

フローリングは、トイレと隣接する廊下や部屋との統一感を持たせるにはぴったりですが、水に弱いというデメリットがありますので、トイレ用として選ぶときは、トイレ用にコーディングがされているフローリング材を選びましょう。

⑤収納は使い勝手を考える

トイレには、意外にたくさんの種類のものを収納します。
清掃器具やトイレットペーパー、女性用品、タオルなどのほかに、本を読むために本棚を設置したり、小さなお子さんがいる家庭では子供用の便座やトイレトレーニング用品にしたりするなども考えられます。

トイレ収納のポイントは、デッドスペースを活かしつつ、必要なときにさっと取り出せる使い勝手も考慮する必要があります。

⑥将来を考えてバリアフリーも

高齢者が住む家の場合、リフォームを機にバリアフリーを検討しましょう。
バリアフリー化をする場合は、歩いてトイレに行けるケースだけでなく、可能であれば車いす利用の場合も考慮して備えておきたいところです。

バリアフリーは出入り口の段差をなくす以外にも、例えば手すりの設置があります。
手すりは「ドアの開閉時に体を支える」「移動の補助」「便座から立ち上がるときの補助」など用途によって選ぶことをおすすめします。

また、鍵を外側から開けられるようにしておくと、いざというときすぐに介助することができます。

リフォーム費用の相場

トイレリフォームの費用の相場について。もちろん内容や規模によって変わってきますが、主な修理内容ごとにご紹介します。

  • 壁紙クロス・床材の交換・・・約4〜6万円
  • 便座の交換・手すりの設置・・・約3〜10万円
  • ウォシュレットの設置・・・約4〜12万円
    ※コンセントの増設が必要な場合はプラス1〜3万円ほど
  • 本体交換・手洗い機の増設・・・約10〜50万円
  • トイレ全体のリフォーム・・・約20〜70万円

設備のグレード等を上げるともう少しかかってしまう場合もありますが、基本的には上記の金額で収まると考えてよいでしょう。ただし、トイレの位置の移動や、増床工事などが伴う場合は50万円を超える場合もありますのでご注意ください。