省エネといっても漠然としていて、リフォームの際にすべきかが分かりにくいかもしれません。省エネとは生活する中で消費するエネルギーを大きく減らしながら、快適性をキープすることです。消費するエネルギーを一時的に大幅に減らせても、不快になっては、長続きするはずがありません。

省エネの効果が出やすい季節は、夏と冬です。

夏は蒸し暑く、冬は日照があるものの寒い季節です。もし、夏の日差しが部屋に直接入るのを防ぐため屋根のひさしを延ばし、断熱材を壁に入れれば、部屋が暑くなりにくくなり、冷房を強めなくても済むかもしれません。夏のために延ばしたひさしが、冬になると日差しの邪魔をして部屋が暗くなると考えるのは誤りです。冬の太陽は昼でも30度くらいまでしか昇らないため、南側に建物がなければ十分日差しが入ります。冬注意したいのは日没後です。日中の日差しで得た熱を逃がさない工夫が必要になります。そのためには、窓に断熱性のある雨戸やロールスクリーンを設置すると効果的。暖房費を減らせるなど、省エネの一翼を担ってくれるはずです。

そのほかにもいろいろとあります。エコガラスなどを使って断熱性・気密性に優れた住宅にすれば、外気温の影響を受けにくくすることで、冷暖房費用の負担を減らせます。また、空気熱を集めて給湯するエコキュートや、壁面などに空気の通り道を作って室温を調整する自動換気システムなどもあります。快適な住まいづくりのために、省エネリフォームを役立てたいものです。

税の優遇処置の種類

住宅リフォームを行った場合、特定の条件を満たしていれば様々な「税の優遇措置」を受けることができます。その種類は大きく分けて次の3つ。

①「所得税の控除」

②「固定資産税の減税措置」

③「贈与税の非課税措置」

①、②はバリアフリーや省エネなど一定の要件を満たすリフォーム工事を行った場合に適用され、③はリフォームを行うための資金を父母等から贈与された場合に適用されます。

これらの優遇制度を使えば、結果的にリフォーム費用を大きく軽減することが可能です。
ぜひ、ポイントをおさえ上手に活用していきましょう。

制度期間 令和3年12月31日まで

 

住宅リフォームガイドブック(令和2年度版)

http://www.j-reform.com/publish/pdf_guidebook/32-07-P33-47.pdf